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戦力外寸前ヘンダーソンを救い「新たなジェラード」に… ジェラードの“偉大なリバプール主将”継承ストーリー【41歳に】
text by
三重野翔大Shodai Mieno
photograph byGetty Images
posted2021/05/30 17:03
ヘンダーソンにキャプテンマークを預けるリバプール時代のジェラード。両者ともに偉大なるスキッパーだ
「非常にポジティブな契約だ。彼が次のスティーブン・ジェラードになることを期待しよう」
「リバプールには新しいスティーブン・ジェラードが必要だ」
ヘンダーソンがキャプテンになったのは偶然ではなく、母親が心配していたからでもない。最初からジェラードが目をつけていたのだ。そして彼の言葉を借りるならば、ジェラードが時間をかけて育てた「新しいスティーブン・ジェラード」なのだ。
偉大なロールモデルがいたからこその黄金時代
ヘンダーソンというキャプテンがいるからこそ、ここ数年のリバプールは多くのタイトルを獲得できたといっていい。もちろん彼自身の多大な努力があってのことだが、ジェラードという偉大なロールモデルがあり、直々に教わったからこそでもある。
ジェラードは自身が過ごした17年間だけでなく、その先のリバプールが成功するように“もう1人の"偉大なキャプテンをチームに残した。
そして次は監督としての成功の第一歩を歩みはじめ、いつか帰ってくるその日まで、ファンをワクワクさせ続ける。
この漢、どこまでも偉大なスキッパーである。