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ユーべ王朝崩壊! 攻撃的インテルが11年ぶりに優勝できたワケ…大一番での「ウノ・ア・ゼロ」と闘将コンテの“勝利欲” 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2021/05/19 17:02

ユーべ王朝崩壊! 攻撃的インテルが11年ぶりに優勝できたワケ…大一番での「ウノ・ア・ゼロ」と闘将コンテの“勝利欲”<Number Web> photograph by Getty Images

久々の国内制覇に大喜びするインテルのメンバーたち。サポーターたちもスクデット獲得に狂喜乱舞した

"ウノ・ア・ゼロ"はカルチョの国の美学だ

 ウィズ・コロナ時代元年のカンピオナートは、開幕から波乱含みで、長くミランが首位を牽引した。

 代表との兼ね合いや感染による試合順延などで過密日程とそれにともなう練習不足問題も発生。過去にない困難に満ちたシーズンだった。

 一発勝負なら番狂わせも起きうる。

 しかし、38試合のリーグ戦は決してウソをつかない。

 インテルは耐えるべきときに耐え続け、カルチョの国の総力戦を制した。

 いつの時代であっても"ウノ・ア・ゼロ(1-0)"は、カルチョの国のタイトルを勝ち取ろうとする者にとって、ドグマであり美学だ。

 その真髄を誰より知るはずのユベントス王朝はついに倒れた。常勝軍団のお株を奪ってのスクデット奪還だけに、インテリスタたちが味わう勝利の美酒は格別だろう。

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