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先週の打率.688! 巨人ウィーラーの「ド根性」経歴… 苦節7年、イチローと同僚→楽天で外国人初の副将【週刊セパ記録】
posted2021/05/04 11:03
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Sankei Shimbun
ゴールデンウィークは本来書き入れ時であり、平年なら各球団は6試合フルに行うが、先週は6試合フルで試合をしたのはパはソフトバンクとロッテ、セはDeNAだけだった。
NPBは東京オリンピックに配慮して、7月15日から8月12日まで試合予定を組んでいない。今後も試合延期に伴う振り替え試合の増加が予想される中、スケジュールの組み換えが焦点になってくるだろう。
山本由伸はMLBなら「完封」扱いだったが……
<4月25日から5月2日の両リーグ、投打の好成績選手>
〇パ・リーグ
打撃 ※RCは打撃の総合指標
柳田悠岐(ソ)24打8安2本3点 率.333 RC6.18
渡邉諒(日)16打8安2点1盗 率.500 RC5.82
岡島豪郎(楽)12打7安1本4点1盗 率.583 RC4.92
中村晃(ソ)18打6安1本1点 率.333 RC4.63
角中勝也(ロ)16打8安2点 率.500 RC4.59
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リーグ屈指の強打者、ソフトバンクの柳田が今週最多の16塁打をたたき出したが、その一方で日本ハムの渡邉、楽天の岡島とわき役的な選手の活躍が目立った。首位打者2回のロッテ角中も久々に好調だった。
西武の新鋭、若林楽人は今週3盗塁。通算で12盗塁となり、僚友・源田壮亮に5差をつけてトップに立っている。
投手 ※PRはリーグ防御率による総合指標
山本由伸(オ)1登9回 率0.00 PR3.30
則本昂大(楽)1登8回 率0.00 PR2.93
武田翔太(ソ)1登1勝7回 率0.00 PR2.57
マルティネス(ソ)1登1勝6回 率0.00 PR2.20
田中将大(楽)1登1勝6回 率0.00 PR2.20
エース級投手の不運が続いた。オリックスの山本由伸は4月1日のソフトバンク戦の完封に続いて28日の楽天戦でも9回を零封したが、味方の援護なく0-0の引き分け。MLBの基準では山本は「完封(Shutout)」となるが、NPBは「完封=完封勝利」なので、完投はついても完封はつかない。楽天の則本も今季最長の8回を投げて無失点に抑えたが、味方の援護がなく勝ち星つかず。
救援投手では西武の平良海馬とギャレットが3ホールドを挙げている。