楽天では外国人として初の副キャプテンも

　翌年、楽天に入団。好機に強い打撃と、三塁、一塁に加え外野も守れる使い勝手の良さが評価される。楽天は翌年にはアマダー、ペゲーロと強打の外国人を獲得。2017年には3人が規定打席に到達したが、ウィーラーは三塁手でベストナイン。2018年には外国人選手として初めて副キャプテンに選ばれた。

楽天時代のウィーラー（2016年）©Hideki Sugiyama

　2020年はブラッシュ、ロメロとのポジション争いに敗れ二軍スタートとなったが、6月に巨人にトレードで移籍。ここからチームの信頼を勝ち得て、翌2021年も残留を果たした。

　ウィーラーは外国人選手としてはパワーもスピードも平凡だが、ハッスルプレーでチームを鼓舞することができる。安打を打てば何とも言えない笑顔を見せるし、失策すれば本当に悲しそうな表情をする。人間的な魅力に満ちている。

　ウィーラーは逆境に屈しない「ド根性」で、コロナ禍にある我々を元気づけてくれるのだ。

岡本和真は“松井超え”100本塁打達成

＜達成記録＞

・100本塁打
岡本和真（巨）4月27日ヤクルト戦 300人目
巨人の日本人選手では、王貞治（868本）を筆頭に過去28人が記録しており、岡本は29人目。467試合での達成は、松井秀喜の468試合目を抜き、453試合で達成した原辰徳に次ぐ巨人2番目のスピード記録となった。

開幕直後苦しんでいた岡本も上昇気配だ©Hideki Sugiyama

・1000投球回
石川歩（ロ）4月27日西武戦 358人目
野上亮磨（巨）4月27日ヤクルト戦 359人目

＜記録予報＞
・1500試合
あと1 坂口智隆（ヤ） これまで195人

・100本塁打
あと1 亀井善行（巨） これまで300人
あと3 吉田正尚（オ） これまで300人

・200本塁打
あと4 内川聖一（ヤ） これまで109人

・250本塁打
あと4 坂本勇人（巨） これまで64人

・300本塁打
あと3 バレンティン（ソ）これまで42人

・300盗塁
あと1 糸井嘉男（神） これまで29人

・300犠打
あと6 菊池涼介（広） これまで7人
当代屈指のバントの名手だが、今季は打撃好調なこともあり犠打は「0」のままだ。

・100勝
あと2 西勇輝（神）これまで139人

・150勝
あと2 涌井秀章（楽）これまで48人

・150セーブ
あと2 松井裕樹（楽） これまで15人

・1500奪三振
あと1 能見篤史（オ） これまで56人

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