酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
先週の打率.688！ 巨人ウィーラーの「ド根性」経歴… 苦節7年、イチローと同僚→楽天で外国人初の副将【週刊セパ記録】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph bySankei Shimbun
posted2021/05/04 11:03
絶好調な打撃だけでなく、守備でもハッスルプレーのウィーラー。まさにムードメーカーだ
ところが4月4日にPCR検査で陽性が判明して登録抹消。無症状だが入院し4月15日に退院して練習を再開。二軍で9打数3安打の記録を残して4月24日に再出場する。
その一方で27日のヤクルト戦にスモークとテームズが一軍に昇格して試合出場、ウィーラーはその時点で打率.444の絶好調ながらベンチスタートとなった。
ところがその試合6番左翼でスタメン出場したテームズは3回の守備で右足のアキレスけんを断裂。今季絶望となり、ウィーラーが急遽、左翼の守備から出場した。
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ここからウィーラーは驚異的な活躍を見せる。
4月27日 ヤクルト戦 6番左翼（途中出場）
5回 中前打
7回 右前打 2打点
9回 中越本塁打 1打点
左前打
4月28日 ヤクルト戦 6番左翼（先発出場）
1回 中越二塁打
3回 左線二塁打
4回 右線二塁打
6回 敬遠四球
9回 中飛
何と7打席連続安打。3二塁打1本塁打3打点。実に13塁打。その後も好調をキープし、この週は16打数11安打2本塁打6打点、打率.688と圧倒的な数字を残した。そして週が明けて3日の広島戦でも2－2の7回に決勝点となる4号ソロ本塁打を放つ大活躍ぶりだ。
アメリカでチームを転々としてイチローと同僚に
ウィーラーは高校から2007年、ドラフト19巡目でミルウォーキー・ブリュワーズに入団。しかし出世は遅く、オリオールズ、ヤンキースとチームを替わりながら2014年にようやくメジャー昇格する。
そこで当時40歳だったイチローのチームメイトになったが、わずか29試合、2本塁打を打っただけでオフにFAとなった。
