酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
先週の打率.688! 巨人ウィーラーの「ド根性」経歴… 苦節7年、イチローと同僚→楽天で外国人初の副将【週刊セパ記録】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph bySankei Shimbun
posted2021/05/04 11:03
絶好調な打撃だけでなく、守備でもハッスルプレーのウィーラー。まさにムードメーカーだ
ウィーラーだけでなく梶谷、スモークも好調
〇セ・リーグ
打撃
ウィーラー(巨)16打11安2本6点 率.688 RC9.63
オースティン(De)23打8安3本5点 率.348 RC6.97
梶谷隆幸(巨)18打9安1本5点 率.500 RC6.06
ビシエド(中)19打7安3本6点 率.368 RC5.55
スモーク(巨)15打8安1本2点 率.533 RC5.41
巨人のウィーラーは後述するが記録的な活躍を見せている。来日が遅れていたDeNAのオースティン、故障で戦線離脱していた中日のビシエド、そして巨人の新外国人スモークと、外国人選手が出遅れを取り戻すような活躍を見せた。梶谷も巨人新加入であり、新戦力の活躍が目立った。
巨人・岡本和真は4試合でリーグ最多の9打点、ヤクルトの村上宗隆は阪神の近本光司とともにリーグ最多の2盗塁をマークした。
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投手
勝野昌慶(中)1登1勝6.2回 率0.00 PR3.63
大野雄大(中)1登1勝8回 率1.13 PR3.36
森下暢仁(広)1登1勝8回 率1.13 PR3.36
金久保優斗(ヤ)1登1勝6回 率0.00 PR3.27
杉山晃基(ヤ)2登5回 率0.00 PR2.72
中日の勝野昌慶は6.2回零封。大野雄大は8回自責点1、ようやく今季初勝利。ヤクルトは昨年まで未勝利の4年目金久保優斗が6回零封で2勝目を挙げる。また2年目の杉山晃基は、昨年一軍出場がなかったが救援で2試合5イニングを無失点。投手出身の高津臣吾監督の手腕で無印投手が戦力化されつつある。
救援ではこれも出遅れていた中日のライデル・マルティネスが今週3セーブ。
テームズがいきなり負傷離脱の中で……
★今週の“ぴかイチ” コロナにも逆境にも強いゼラス・ウィーラー★
今季の巨人打線の補強の目玉はMLB通算196本塁打のジャスティン・スモークと96本塁打のエリック・テームズだった。
ただ新型コロナ禍で来日が遅れたこともあり、開幕戦は昨シーズン中に入団したゼラス・ウィーラーがスタメン出場した。ウィーラーは一塁、左翼を守って31打数14安打1本塁打5打点、打率.452(4月3日まで)と大活躍だった。