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高校球児の“流行アイテム”最前線…新入生の3人に1人が白スパイク「在庫がありません」&一瞬で売れる“キャッチャーミット”
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byKYODO
posted2021/04/06 17:03
優勝した東海大相模・石田隼都投手。ベージュのグラブに白スパイクを着用している
星 相変わらず、ミズノの「Vコング02」と、エスエスケイの「スカイビート31K」の2強状態です。ミズノが「VコングGS」という02のマイナーチェンジ版を新たに投入してきまして、GSを使う選手がちょっと増えたかなという程度です。他メーカーは新製品は投入せず、もう新規格のバットに切り替えていますね。
――そうそう、来年からバットの規格が変わるんですよね。
星 最大径が67ミリから64ミリになります。試作品を触らせてもらいましたが、木製バットに近い細さですね。重さを維持するために金属が分厚くなり、その上、細くもなるので、金属のたわみが少なくなる。そのぶん、反発力も抑えられる。ただ、こうしてホームラン数が激減してくると、そのあたりも、どうなるのか……。よく「最近のバットは高性能すぎて飛び過ぎる」と言われますが、バットに関しては、ここ15年ぐらいVコングシリーズと、スカイビートシリーズの2強時代が続いています。多少の変化はありますが、材質は同じ。根本的には何も変わっていません。なので、選手のレベルが上がったんでしょうね。ツイッターでは、大阪桐蔭の平均体重が80キロを超え、過去最重量ではないかと話題になっていました。高校生でも70キロ中盤から後半の選手が当たり前になってきましたからね。そりゃ、飛びますよ。
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2021年センバツ ホームランバット一覧
1. 鈴木悠平(東海大菅生) SPEED AXEL LS(アシックス)
2. 千田光一郎(東海大菅生) GOLDSTAGE LS(アシックス)
3. 櫛田理貴(中京大中京) V コング GS(ミズノ)
4. 新川俊介(具志川商業) V コング 02(ミズノ)
5. 松尾光氣(福岡大大濠) MG セレクト TH(ミズノ)
6. 米田友(明豊) V コング 02(ミズノ)
7. 八巻真也(仙台育英) V コング 02(ミズノ)
8. 門馬功(東海大相模) V コング 02(ミズノ)
9. 幸修也(明豊) スカイビート31K(SSK)
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キャッチャーミットはゼットのシェア率がダントツ
――今大会、星さんが最も注目したのはキャッチャーミットだ、と。なんと32校中、17校がゼットのミットなんですね。