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本塁打と安打は1位明治・2位早稲田、では盗塁と打率は? プロ野球・出身大学別成績ランキング【打者編/2020年】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama,Katsuro Okazawa/AFLO
posted2021/04/02 17:03
ソフトバンクの柳田悠岐。広島経大からプロ入りした
大学ごとに“似たタイプ”の選手が出ている?
明治大は最多の選手数を誇るが、それだけではなく昨年のセ首位打者DeNA佐野、楽天島内に、中日阿部寿樹と100安打以上が3人。昨年は120試合と試合数が少なかったことを考えればすごい。
早稲田大は、昨季38歳でも衰えを知らないヤクルト青木にロッテの中村奨、青木の同期で元阪神、今はロッテの鳥谷敬は昨年5安打に終わった(2021年は5試合ですでに4安打を放っている)。
亜細亜大は100安打以上こそいないが、ソフトバンク松田90安打、阪神木浪74安打、ロッテ藤岡72安打と内野手が安打を稼いでいる。
9位の中京学院大は現役選手は2人だけだが、広島菊池、巨人吉川とともに正二塁手。そろって規定打席に到達した。
同様に関西学院大も野手は2人(他に日本ハム宮西尚生)だが、ともに俊足の外野手だ。
こうしてみると大学ごとに「似たタイプの選手」を輩出する傾向があるのかもしれない。
富士大→西武というラインができている
<大学別本塁打数ランキング>
明治大【東京六】46本塁打
佐野恵太(De)20本、阿部寿樹(中)13本
早稲田大【東京六】34本塁打
青木宣親(ヤ)18本、中村奨吾(ロ)8本
富士大【北東北】32本塁打
山川穂高(西)24本、外崎修汰(西)8本
白鴎大学【関甲新】32本塁打
大山悠輔(神)28本、髙谷裕亮(ソ)2本、大下誠一郎(オ)2本
広島経大【広島六】29本塁打
柳田悠岐(ソ)29本、尾仲祐哉(神)0本
亜細亜大【東都】25本塁打
松田宣浩(ソ)13本、藤岡裕大(ロ)4本
東海大【首都】24本塁打
大城卓三(巨)9本、田中広輔(広)8本
法政大【東京六】22本塁打
西浦直亨(ヤ)10本、木下拓哉(中)6本
中央大【東都】20本塁打
井上晴哉(ロ)15本、神里和毅(De)3本
日本大【東都】18本塁打
長野久義(広)10本、京田陽太(中)5本
中京学院大【東海地区】18本塁打
菊池涼介(広)10本、吉川尚輝(巨)8本
選手数最多の明治大が1位だが、3位の富士大は山川穂高、外崎修汰に加え、佐藤龍世、今は育成投手の多和田真三郎と、西武勢が4人。富士大→西武というコースができているようだ。
白鴎大は、阪神大山の台頭で注目されている。昨年は育成上がりのオリックス、大下の活躍もあった。
広島経済大はこれまで5人しかプロ野球選手を輩出していないが、ソフトバンク柳田の活躍で一気にランキングが上がった。