トラブルが続出するのは社会全体の問題でもあるはず

　良い選手である以前に、良い人間でなければならない。そのためには、学校と家庭がしっかりした教育と躾を与えなければならない――。日本人にとっては、全く当たり前のことかもしれない。しかし、世界のフットボール界ではそれができていない国、選手が少なくない。それゆえ、多種多様なトラブルが、今、この瞬間にも起きている。

　とはいえ、日本でも選手がいつ重大なトラブルや犯罪を起こすかわからない。フットボール関係者、両親らがこれまで以上に注意を払い、さらに状況を改善していただきたい。

©Takuya Sugiyama/JMPA

　一方、ブラジルでは深刻な現状を直視するのが第一歩となるだろう。ブラジル人選手がこれほど多くの問題を起こすのは、フットボールの世界に留まらず社会全体の問題でもあるはず。そのことをすべての関係者が認識し、一歩一歩、改善していく必要がありそうだ。

　ブラジルに長く住み、この国の人々とフットボールを愛する者としては、橋本氏の「今後、ブラジル人選手が文化、教養の面でさらに向上すれば、ブラジルのフットボールはさらに強くなる」という言葉が耳に残った。

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