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相次ぐJリーガー不祥事 「ブラジル人選手のトラブルをどう防止する?」クルピ、代理人らに聞く
posted2020/11/10 11:01
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Getty Images
Jリーグで、選手の不祥事が立て続けに明るみに出た。
(1)
9月17日未明、J2アルビレックス新潟の選手、スタッフ4人が新潟市内の公園で飲酒。ブラジル人FWファビオ(23)が車を運転し、スペイン人MFペドロ・マンジー(32)を家に送った後、新潟県警に酒気帯び運転の容疑で摘発され、任意捜査を受けた。マンジーも、飲酒運転幇助の容疑で任意捜査を受けた。
新潟は、2人が摘発された事実を知りながら10月14日までJリーグに報告せず、ファビオは9月23日から10月14日まで6試合に出場(マンジーは練習に参加したが、試合には出場せず)。
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11月6日、Jリーグは新潟に対し罰金300万円と譴責処分を科した。
2人は10月16日に書類送検され、新潟は19日に両選手の契約を解除。是永大輔社長に12月末まで減俸100%、玉乃淳GMに譴責処分を科した(玉乃GMは12月末までの報酬を自主返納)。
28日、ファビオは新潟区検察庁から略式起訴され、罰金刑を科せられた。マンジーは起訴猶予。
11月6日、是永社長が臨時取締役会に辞任を申し入れ、受理された。
(2)
8月9日、仙台の放送局の情報番組を担当する女性タレントが交際相手のベガルタ仙台MF道淵諒平(26)から暴力や脅迫を受けたとして宮城県警に被害届を提出。9月7日、道淵は傷害罪容疑で逮捕されたが、その後、釈放された。
仙台はこのトラブルを8月14日に把握し、道淵から事情を聴取。自宅待機処分とし、Jリーグに報告した。
道淵は8月23日から9月13日までの5試合を欠場したが、女性との示談成立後、9月20日から10月18日までの7試合に出場。
10月20日、仙台は「本日発売の週刊誌の記事にクラブが認知していなかった事実など、クラブの秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていた」として契約を解除した。
道淵は、ヴァンフォーレ甲府在籍中の2017年7月にも、知人女性への暴行容疑で逮捕されている。その後、不起訴となったが、甲府から活動停止3カ月と2017年シーズン公式戦出場停止の処分を受けた。