ラストマッチBACK NUMBER

<現役最終戦に秘めた思い(12)>廣山望「終わりではなく、次なる旅の始まり」

posted2021/03/17 08:00

 
<現役最終戦に秘めた思い(12)>廣山望「終わりではなく、次なる旅の始まり」<Number Web> photograph by Getty Images

'11年からリッチモンドに2年在籍し、39試合に出場。'96年にデビューした市原から数えて9つ目のクラブになった

text by

鈴木忠平

鈴木忠平Tadahira Suzuki

PROFILE

photograph by

Getty Images

「サッカーは本来、ワールドワイドなツール」。そう語る流浪のフットボーラーは、海外5カ国目、アメリカの地で現役最後のピッチに立っていた。

2012.8.25
USLプレイオフ 1回戦
成績
リッチモンド・キッカーズ 2-3 ウィルミントン・ハンマーヘッズ(前半1-0、後半1-3)

   ◇

 記録としてはアメリカ東部時間8月25日の夜、廣山望は現役生活にピリオドを打ったことになる。バージニア州リッチモンドのフィールドに立ち、ユナイテッドサッカーリーグ(USL)チャンピオンシップのプレイオフ1回戦に74分から途中出場した。それが最後である。

 だが、廣山には何かを終えたという感傷はなく、ただ、また次の旅が始まるのだと考えていただけであった。

 この年の初め、日本サッカー協会から、現役を終えたらすぐに指導者としてスペインへ留学しないかと打診を受け、廣山自身、それを新たな目的地と定めていたのだ。

《もうピッチの上でサッカーをしなくなることを、区切りとは感じていませんでした。僕はずっとサッカーを通して新しい経験をしたいと思ってやってきたので、指導者としての道も、これまでプレーしてきた延長線上にあった。むしろ、これまでより向上の余地が山ほどあるステージが目の前にあるという感覚でした》

 振り返ってみれば、廣山にとってのサッカーとは世界を歩くためのパスポートであり、発見のためのツールという側面があったかもしれない。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
ウェブ有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 4123文字

ウェブ有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

HONDA F1戦記1964~2021

Sports Graphic Number 1022

HONDA F1戦記
1964~2021

 

廣山望
ジェフユナイテッド市原

海外サッカーの前後の記事

ページトップ