甲子園の風BACK NUMBER
【センバツ】大阪桐蔭が春に負けた“6校”の共通点…16年はドラ1早川隆久が攻略、カギは技巧派サウスポー?
text by
西尾典文Norifumi Nishio
photograph byHideki Sugiyama
posted2021/03/16 11:02
西谷監督の復帰以降、春夏の甲子園で一度も初戦敗退がない大阪桐蔭。強豪校がひしめくブロックに入ったが、今大会も優勝候補筆頭だ
ドラフト候補右腕に隠れて
「ドラフト候補」という意味では市立和歌山の小園健太、中京大中京の畔柳亨丞の注目度が高く、当然、大阪桐蔭もこの両右腕を厳しくマークしてくることだろう。しかし、そんな中で隙間を縫うように前述した3人のサウスポーがスルスルと勝ち上がり、大阪桐蔭を抑え込む――そんなシナリオも考えられる。
センバツは夏に比べてチーム力としての完成度は全体的に低く、前評判通りの結果にならないことが多い。また西谷監督が「甲子園で選手は足し算が掛け算になるくらい成長していく」と語っていたことがあるが、それは大阪桐蔭以外の選手にも当然あてはまること。
果たして大本命の優勝候補・大阪桐蔭を止めるチームは現れるのか。“2年ぶり”のセンバツの大きな焦点となることは間違いないだろう。