大谷のような「柔らかくて俊敏な選手」に秋広もなれるか

　日本ハム時代の打者、大谷翔平は内角球も腕を折りたたみ、体をひねってうまくミートしていた。また外角低めの球にもうまく対応していた。バットの芯にボールが当たれば、あとは長いリーチを活かして遠くに運ぶことができたのだ。

大谷独特のバッティング技術は、今後の長身選手にとっても参考になるだろう©Hideki Sugiyama

　大谷を見ていると「大きなストライクゾーン」はむしろ有利なのではないかとさえ思えた。彼のような「柔らかくて俊敏」な大型選手は、今後、どんどん出てくるのではないか。

　秋広はその先鞭なのだと思う。

　大型選手の台頭によって、MLBとの間に存在する「体格差」も少しずつ解消されていくだろう。新しい時代の到来に期待したい。