酒の肴に野球の記録BACK NUMBER

“巨人の200cm新巨人”秋広優人　身長だけでなく存在価値も超デカいワケ【馬場200cm、藤浪197cm、大谷は？】

posted2021/03/12 11:04

text by

広尾晃Kou Hiroo

photograph by

Makoto Kemizaki/Kyodo News/Hideki Sugiyama

　オープン戦の真っ只中である。今年もいろいろな新人が出場しているが、昨年の巨人ドラフト5位、秋広優人の評判が良い。10日までに5試合に出場し、14打数4安打、打率.286である。もしこの選手が一軍で活躍すると、プロ野球のいろいろな歴史を塗り替える可能性があるのだ。

　秋広は二松學舍大学附属高校出身、つまり広島の主砲・鈴木誠也の後輩にあたるが、公表された身長は200cmちょうど（202cmに伸びたとの報道もある）。これは、日本人選手としては最長身だ。

　そこでこれまでのNPBで、一軍の試合に出場した日本人選手の身長上位5位タイまでを見ていこう。カッコ内は実働期間、所属チームがあるのは現役である。

馬場正平（1957）200cm 投手
金石昭人（1982-1998）197cm 投手
藤浪晋太郎（2013- ）197cm 投手阪神
国吉佑樹（2011- ）196cm 投手 DeNA
椎野新（2018- ）196cm 投手ソフトバンク
アドゥワ誠（2018- ）196cm 投手広島

　秋広が今季、一軍の公式戦に出場すれば、登録身長としては1957年に巨人の投手としてマウンドに上がった馬場正平（のちのプロレスラー・ジャイアント馬場）に64年ぶりに並ぶ。ちなみに今季の巨人新人には、やはり200cmの阿部剣友（育成8位投手）がいる。

　外国人も含めたNPBの一軍出場全選手で見ると、2014年に楽天で投げたルーク・ファンミルが216cmで最も高い。ファンミルは2019年に不慮の事故で現役中に亡くなったが、彼を筆頭に、2m以上の選手は10人以上いる。

　特筆すべきは、秋広が内野手だということだ。

1 2 3 4 NEXT