「それが、僕の役割だからです。天日さんが来られたときから、ファーストショットで3Pを打つのが僕の役割。ドライブするより、まずは3Pをねらう。最初に天日さんに『チェックに来られても、怖くないやろ』って言われて『はいっ！』と答えてしまいましたし（笑）。観客席からはタフショットに見える場面もあるかもしれないけど、僕にはあまり関係がないですね。目の前にマークマンがいても、自分の間合いに入ったら打つ。躊躇したら絶対に入らないので、思い切って打つようにしています」

　天日HCが橋本をシックスマンで起用し、スコアさせる役割を与えた意図もシンプルなものだった。

「途中から試合に出て、すぐにスコアしてくれる。僕はそんな選手がベンチにいてくれるのが、いいなと思っているんです。昨季からタクヤをそういうふうに使い始めて、すごく上手くやってくれています。実際に、ちょっと前のサンアントニオ・スパーズの（マヌ・）ジノビリみたいに、出てきてすぐにスコアしてくれていますよね。途中から出るのが『オマエ、大丈夫か？』みたいな選手だったら、困るんですよ。でも彼はこの仕事を、すごく上手くやってくれています」

すぐにスコアするための武器

　ファーストショットは3P。それが天日HCとの約束だが、橋本はアウトサイド一辺倒のプレーヤーではない。鋭くドライブで切り込んでリングへのアタック、さらにはミドルレンジからのショットも高確率で決める。多彩な得点パターンを持つことがストロングポイントだと橋本も自覚している。

打つかと思えば切り込み、ミドルも放つ。シックスマンとしてゲームの流れを確実に変える力だ　©B.LEAGUE

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「僕のいいところは3Pにジャンプシュート、ドライブといろいろな得点パターンがあることで、そこがいちばんの持ち味だと思っています。僕はもともと、ドライブが得意でした。今は3Pが入らないときはドライブしたり、ミドルレンジは調子の善し悪しがないのでジャンプシュートを打ったり。そうやって、得点を獲ろうとしています。どれかを封じられても、ほかのプレーで得点が獲れる。それを、自分の強みにしていきたい」

　しかし結果を残せば残すほど、相手が警戒を強めるのはプロスポーツの常。大阪のシックスマンに対する相手チームのマークは、後半戦に入ってさらに圧力を増している。実際に2月27・28日の京都ハンナリーズ戦では執拗なマークにあい、これまでほとんどのゲームで2ケタ以上放っていたフィールドゴールの試投数は、第1戦が7本。第2戦では、わずか5本しか打てなかった。

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