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金本知憲「骨か? 肉か?」、江夏豊「投手は一球で地獄を見る」…オープン戦で起きたアクシデント
posted2021/03/05 11:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Hideki Sugiyama
雑誌「Sports Graphic Number」と「Number Web」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回はプロ野球のオープン戦にまつわる4つの印象的な言葉です。
<名言1>
骨か? 肉か?
(金本知憲/899号 2016年3月31日)
◇解説◇
2016年、ソフトバンクとのオープン戦で右ひざに死球が直撃した緒方凌介に歩み寄った阪神タイガース監督・金本知憲は、こんな言葉をかけた。緒方は答えた。
「肉です!」
「行けるなら行け!」
無理せずに交代するという選択肢は、金本にも緒方にも頭になかったのだ。
その後、監督が出したサインはエンドラン。緒方は激痛をこらえ、二塁へ全力疾走し、チャンスを拡げて同点に追い付いたのだ。
<名言2>
君たちは勝ち負けを一切気にしなくていい。勝ち負けは俺の責任だ。その代わり、試合に出たら自分のベストを尽くせ。俺は良い結果を出した選手は必ず使う。結果を出さない選手は使わない。
(仰木彬/782号 2011年7月7日)
◇解説◇
オリックスの監督に就任した1994年、なんと仰木彬はキャンプとオープン戦を通じて一度もミーティングをしなかった。しかし、開幕前日に選手を集めて、きっぱりとこう方針を伝えた。