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金本知憲「骨か? 肉か?」、江夏豊「投手は一球で地獄を見る」…オープン戦で起きたアクシデント 

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posted2021/03/05 11:00

金本知憲「骨か? 肉か?」、江夏豊「投手は一球で地獄を見る」…オープン戦で起きたアクシデント<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

指揮官として初めてのオープン戦に臨んだ金本監督(当時)

しかもピッチャーは一球では天国に上がれない

<名言4>

ピッチャーは一球で地獄を見る。バッターは一振りで天国へ上がれる。しかもピッチャーは一球では天国は上がれない。
(江夏豊/442号 1998年4月9日)

◇解説◇

 1998年、メッツに入団した吉井理人のドジャースとのオープン戦を取材に行った江夏氏。吉井が、身体がそれほど大きくない8番打者に追い込んでからストレートを投げて、ホームランを打たれたのを見て残した言葉だ。

「そこはやっぱり、もう1球シュートなり、インコースのボール球でいいんだよ。メジャーでは、特にそういう幅が要るわけ。それを日本の感覚で、打者の体型を見ただけで、あっ、こいつなら力でおさえられるなと思いこむのが間違いなんだ」

 続けて自らがメジャーに挑戦した際の体験をこう語っている。

「ブリュワーズで初めてホームラン打たれた時ね、オープン戦で打たれっこない、あそこまで飛びっこないっていうアウトローのボールを、右バッターに右中間まで運ばれた。ライト前だなと思って見とったわけよ。でも打球は落ちないで、そのままスーッといっちゃうんだから、そりゃ、唖然とするよ」

 ピッチャーという稼業の厳しさを簡潔に表現した見事な格言といえるだろう。

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