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【デビュー弾】南野拓実と相性抜群 吉田麻也もサウサンプトン時代に経験 “オーストリアのクロップ”の戦術とは
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2021/02/08 17:03
サウサンプトン初戦で即結果を残した南野拓実。得点後はSNSで現地リバプールファンが「タクミを連れ戻せ」など悲鳴に近い声を挙げたとか
英2部のバーミンガムで22ゴールを叩き出した実績が評価され、ハーゼンヒュットル監督が獲得を決めた。
ところが、在籍1年目の昨シーズンは30試合に出場しながら、たった4ゴールと不振に陥った。前線からのプレスなど指揮官の求める動きを意識しすぎるあまり、持ち味であるゴール前の怖さが半減した印象だった。ようやく彼らしいプレーが出始めたのが、在籍2季目となる今シーズンから。すぐにチームのスタイルにフィットした南野とは極めて対照的だ。
ザルツブルク時代の経験値が生きている
一方でハーゼンヒュットル監督は、南野についてこう力を込めて語る。
「南野は、我々の戦術面で大事なポイントを習得している。プレッシングや相手ラインの裏に入る動き、ギャップを突く攻撃、クイックラン、スプリントを多用する点など、我々の戦術につながる動きをすでに知っている選手が入ったのは大きい」
監督の言葉から考えると、在籍5年のザルツブルク時代に習得した戦術知識や動き方が、サウサンプトンでのデビュー戦ゴールにつながったと見ていいだろう。
リバプール時代に味わった悔しさを晴らす土台は、すでに出来上がっている。
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