箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
青学主将はビール会社、あの東洋イケメン選手は…箱根駅伝で「活躍した4年生」はどこへ行くのか?
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJMPA/Yuki Suenaga
posted2021/01/20 11:02
青学大主将の神林勇太(左)と、東海大エース・名取燎太(右)
もう1人のエースの吉田圭太(1区6位)は、同期の岩見秀哉(8区3位)とともに住友電工への入社予定だ。
住友電工は、渡辺康幸監督率いる個性派チーム。先輩の茂木亮太、中村祐紀、田村和希がおり、他には遠藤日向、阿部弘輝ら力がある選手がいる。個人種目に力を入れており、オリンピアンを出すことがチームの目標のひとつ。駒大から加藤淳が入社することも内定しており、個々の活動でお互いに刺激し合えるのはもちろん、ニューイヤー駅伝でも今年は13位だったが初の8位入賞を狙える戦力になりそうだ。
その5)今年は分散? エース名取燎太はコニカミノルタへ
東海大は、3本柱として活躍した主将の塩澤稀夕(1区2位)が富士通、名取燎太(2区8位)がコニカミノルタ、3年連続で山を登った西田壮志(5区7位)がトヨタ自動車に入社が内定している。
塩澤は普段は明るいキャラクターだが、中村匠吾、塩尻和也、鈴木健吾、浦野雄平ら黙々と走る強い選手が多いチームに身を置き、五輪を目指すという。富士通は今年のニューイヤー駅伝で優勝しており、選手層の厚さが随一。塩澤の加入で、旭化成に代わって陸上王国を築きそうな勢いだ。
名取は3学年上の先輩の川端千都がいるコニカミノルタに進む。川端は昨年秋から調子を上げており、コニカミノルタのエースになりつつある。名取のいい目標になるだろう。
西田は、実業団合宿で服部勇馬と同部屋になり、刺激を受けた。山では神になれなかったが、長距離の特性を持つ選手。日本のトップマラソンランナーから多くを学び、数年でマラソンの表舞台に出てきそうだ。
東海大は、近年では元主将の湊谷、黄金世代の鬼塚、松尾、館澤亨次らが入社した横浜DeNAと湯澤瞬、三上嵩斗、阪口竜平、關颯人らが所属するSGホールディングスへの入社が目立った。だが、DeNAはチームの解散が決まり、SGホールディングスは今年の採用がなかったため、他チームに分散する結果になった。