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【自主トレ】ダル&田中&藤浪のコラボや福島千里に弟子入り、バレエ挑戦に生肉で胃袋強化…謎練習の意図は?
text by
間淳Jun Aida
photograph byJIJI PRESS
posted2021/01/15 11:02
2020年の自主トレで、田中将大は松井裕樹(左)や則本昂大らと汗を流していた
生肉や生ガキ、さらには賞味期限が切れた食べ物をあえて口にして、胃を鍛えるもの。「男をつかむなら胃袋をつかめ」という言葉はあるが、「鉄腕になるなら胃袋を鍛えろ」とでもいうように持論を実践した。
科学的な根拠がないトレーニングが実を結んだのかは疑問だが、福山はその年、65試合に登板して6勝0敗7セーブ、防御率1.06と抜群の安定感を見せた。
「おいしい肉をよく焼いて食べたい」
契約更改では大幅アップで1億円プレーヤーの仲間入りを果たし「増えた年俸で安くておいしい肉を“よく焼いて食べたい”。七輪やガスバーナーを買って、自分でも肉を焼いて食べたい」と記者会見場を笑いで包んだ。
どんな練習をするのか、何を鍛えるのか、選手が自由に選ぶことができる自主トレ。だからこそ、この期間の使い方がシーズンのパフォーマンスを大きく左右する。珍しいトレーニングが必ずしも結果につながるとは限らない。ただ、工夫や考える力は技術の向上につながり、プロで成功するために欠かせない要素だろう。