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柳田悠岐、栗原陵矢、森唯斗…“ドラ2”が証明するホークスの育成力 「民家の屋根を壊した」193cm新人はどうなる?
posted2021/01/15 11:03
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
Kotaro Tajiri
ドラフト2位の選手が大成するか否か――実はそこにスカウトの眼力や球団の育成力が試されているのではないだろうか。
ドラフト1位は「その年のナンバーワン」を指名する球団が少なくない。その評価基準などは球団によって様々ではあるものの、最初に名前を読みあげられる12名はドラフト前からある程度名の通った選手たちで占められる。
それが2位指名になると一転する。
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しっかりとアマチュア球界の情報を整理していなければ、見聞きしたことのない選手がポツポツと現れるのだ。されど、2位指名である。プロ球団からすれば、数多のアマチュア選手の中から上位で評価をした、ある意味では1位以上に「名より実」と認めた選手なわけである。
昨年、プロ野球史上2球団目の4年連続日本一を成し遂げたホークスを見れば、そんなドラフト2位の選手たちがチームを支えていることが分かる。柳田悠岐(2010年)に森唯斗(2013年)、日本シリーズMVPに輝くなど飛躍を遂げた栗原陵矢(2014年)や2年前の新人王の高橋礼(2017年)も然りだ。
ドラフト2位新人は「柳田2世」
その系譜がまた受け継がれるのか。そんな大器の予感を漂わせる楽しみなドラフト2位新人がまたホークスに入団してきた。
彼の名は、笹川吉康。
すでに「柳田2世」と評判高い大型外野手だ。
球団編成育成本部の永井智浩本部長は自信をのぞかせる。
「1位指名の井上(朋也=花咲徳栄)君はどの球団も高い評価をしていたと思うけど、2位の笹川君に関しては高校生の外野手だし、なにより前年に我々ホークスは外野手を補強したうえであえて指名をした。それくらい高い能力の持ち主。ホークスに入ったら、是非皆さんにも見ていただきたい」
ホークスは2019年ドラフト1位でJR西日本の佐藤直樹を指名しただけでなく、5位でも慶応大学の柳町達を獲得している(2人はともに外野手)。また、高校生外野手を2位以上で指名したのは2003年ドラフトの城所龍磨以来で、球団がソフトバンクとなって以降は初めてのことだった。