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【かなり早めのドラ1予想】投手編・最注目ベスト5 「則本以上の逸材も?」“高校生投手”が3人もランクイン
posted2021/01/14 17:03
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Sankei Shimbun
2021年の年頭にあたり、今年のドラフト展望として、「2021ドラフト・ビッグ5」を投手・野手に分けて、占っていく。高校・大学・社会人、すべてのジャンルをトータルで見渡してみて、「現状としては、この5人」……全国から注目株を挙げて、本年の挨拶代わりとしたい(打者編はこちら)。
「2020ドラフト」は大学生の投手が人材豊富だった……といってよいだろう。
一方で、昨年秋までのアマチュア野球を広く眺めてみると、「2021ドラフト」は「高校生投手のドラフト」のように見える。しかし、ネームバリューは高校生ほどではないが、大学生の中にも能力の高い投手が全国に散在し、11月の都市対抗野球を見ると、社会人球界にも(特に大卒2年目の投手を中心に)、楽しみな人材がそこここに現われてきた。
どうやら、今年は「投手」の人材に恵まれた年になるのでは……そんな予感がしている。
高校生投手、最注目はこの3人!
まずは、人材豊富と見られる高校生から。
今年は「近畿」が特に逸材が多い。数人に絞るのが、思わず唸ってしまうほどひしめいている。大阪桐蔭だけでも、2人も3人もいるのだから、絞るのは相当に骨が折れる。
なので、好みも交えて、エイヤー!と、この3人。
関戸康介(大阪桐蔭・178cm81kg・右投右打)、達孝太(天理・193cm86kg・右投右打)、小園健太(市立和歌山・184cm93kg・右投右打)……この3投手に決めた。
本当なら、伸びしろ無限大と見る松浦慶斗(大阪桐蔭)や、昨年の中日ドラフト1位・高橋宏斗と互角の実戦力を持っていそうな畔柳亨丞(中京大中京)だって挙げねばならない大器なのだが、それでは大学生や社会人の「イチオシ」の席がなくなってしまう。
そう考えると、やはり今年は「高校生投手」のドラフトになりそうな風向きなのかもしれない。