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素朴な疑問:高校サッカー決勝進出&優秀選手→プロで活躍、誰がいる?【過去10年:柴崎や宮市、浅野に染野…】
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byTakuya Sugiyama
posted2021/01/10 17:02
2019年度決勝、静岡学園vs青森山田では松村優太らがJリーガーになった
<2015年度/第94回>
決勝:東福岡5-0国学院久我山
主な出場選手:【東】小田逸稀(町田)、藤川虎太朗(磐田)、中村健人、三宅海斗(ともに鹿児島)、高江麗央(町田)、毎熊晟矢(長崎)【国】名倉巧(長崎)
主な大会優秀選手:廣末陸(青森山田/町田)、星キョーワァン(矢板中央/横浜FC)、杉岡大暉(市立船橋/鹿島)、タビナスジェファーソン(桐光学園/G大阪)、神谷優太(青森山田/柏)、椎橋慧也(市立船橋/仙台)、イサカゼイン(桐光学園/川崎)、金子拓郎(前橋育英/札幌)、矢村健(市立船橋/新潟)、小川航基(桐光学園/磐田)
<2016年度/第95回>
決勝:青森山田5-0前橋育英
主な出場選手:【青】郷家友太(神戸)、高橋壱晟(千葉)、檀崎竜孔(札幌→ブリスベン)、廣末陸【前】松田陸(G大阪)、渡邊泰基(金沢)
主な大会優秀選手:小田逸稀、阿部海大(東福岡/岡山)、原輝綺(市立船橋/鳥栖)、金子大毅(市立船橋/湘南)、安藤瑞季(長崎総科大附/町田)、岩崎悠人、杉岡大暉、高江麗央
2015年以降に目立ってくるのは、今年の大会でも決勝進出した青森山田を筆頭に、市立船橋、東福岡といった「強豪中の強豪校」出身選手だ。東福岡→G大阪の福田湧矢は、坂元と同じく優秀選手に選ばれていないもののJで飛躍している。
高卒でJクラブに加入した選手以外でも、大学経由でJリーガーへの道を歩み始めようとしている。
例えば第94回決勝の東福岡なら……先発した鍬先祐弥は早大経由で2021シーズンからの長崎内定、サブで途中出場の佐藤凌我も明大から東京V加入が決まっている。また第95回大会で“伝説の選手宣誓”をした住永翔(青森山田)が長野、佐藤瑶大(駒澤大高)もG大阪内定を勝ち取っているが、彼らは佐藤凌とともに数多くのJリーガーを輩出する明大(2020年度の内定は計12人!)出身である。
直近3年だと染野、鈴木冬一、中村拓海、西川潤ら
<2017年度/第96回>
決勝:前橋育英1-0流通経済大学柏
主な出場選手:【前】榎本樹(松本)、秋山裕紀(新潟)、松田陸、渡邊泰基【流】関川郁万(鹿島)
主な大会優秀選手:高橋大悟(神村学園/北九州)、佐野海舟(米子北/町田)、檀崎竜孔、安藤瑞季
<2018年度/第97回>
決勝:青森山田3-1流通経済大学柏
主な出場選手:【青】武田英寿(浦和)、三國ケネディエブス(福岡)、檀崎竜孔【流】関川郁万
主な大会優秀選手:中村拓海(東福岡/FC東京)、谷内田哲平(帝京長岡/京都)、鈴木冬一(長崎総科大附/湘南)、染野唯月(尚志/鹿島)、西川潤(桐光学園/C大阪)、晴山岬(帝京長岡/町田)、秋山裕紀
<2019年度/第98回>
決勝:静岡学園3-2青森山田
主な出場選手:【静】松村優太(鹿島)、古宿理久(横浜FC)【青】武田英寿
主な大会優秀選手:畑大雅(市立船橋/湘南)、吉田晴稀(帝京長岡/愛媛)、高橋祐翔(米子北/大分)、晴山岬
直近の3年は「これからがプロで本当の勝負」という名前が並ぶ。ただ2年生時に大会得点王を獲得した染野をはじめ、中村拓海や西川潤といった選手は世代別代表に絡むとともに、早くもJ1で出場機会を得ている。