＜2011年度／第90回＞
決勝：市立船橋2-1四日市中央工業
主な出場選手：【船】和泉竜司（鹿島）、石田雅俊（水原FC）、磐瀬剛（群馬）【四】浅野拓磨（パルチザン）、田村翔太（熊本）、坂圭祐（湘南）
主な大会優秀選手：山越康平（矢板中央／大宮）、新井一耀（清水商／千葉）、白崎凌兵、山岸祐也（尚志／福岡）、鈴木武蔵（桐生一／ベールスホット）、風間宏矢（清水商／琉球）、宮市剛（中京大中京／盛岡）

＜2012年度／第91回＞
決勝：鵬翔2-2（PK5-3）京都橘
主な出場選手：【京】仙頭啓矢（京都）、小屋松知哉（鳥栖）、中野克哉（京都）【鵬】北村知也（熊本）
主な大会優秀選手：山田将之（青森山田／大宮）、室屋成（青森山田／ハノーファー）、高橋壮也（立正大淞南／ウメオFC、スウェーデン）、河面旺成（作陽／大宮）、平岡翼（作陽／栃木）、小塚和季（帝京長岡／大分）

　この2年間はリオ五輪世代が中心で室屋、浅野、鈴木の3人は全員海外組となった。その他のリオ五輪メンバーでは第89回大会優秀選手の櫛引、優秀選手にこそ名を連ねていないものの大島僚太（静岡学園／川崎）、植田直通（大津／セルクル・ブルージュ）らも第89～91回大会にかけて出場した有名どころだ。

四中工時代の浅野拓磨(c)Getty Images

大津時代の植田直通(c)AFLO

　また京都橘で抜群の連係だった仙頭と小屋松は2021シーズンに鳥栖でチームメイトに。そして王者フロンターレに加入する小塚など、着実にキャリアアップしている選手も多い。

東京五輪世代で出ていた選手たちの名は

＜2013年度／第92回＞
決勝：富山第一3-2星稜
主な出場選手：【富】西村拓真（仙台）
主な大会優秀選手：志村滉（市立船橋／磐田→FC東京）、柴戸海（市立船橋／浦和）、松田天馬（東福岡／湘南）、森島司（四日市中央工／広島）、木戸皓貴（東福岡／福岡）、中野克哉、小屋松知哉、石田雅俊、高橋壮也、坂圭祐

＜2014年度／第93回＞
決勝：星稜4-2前橋育英
主な出場選手：【前】渡邊凌磨（山形）、鈴木徳真（徳島）、坂元達裕（C大阪）、吉田舜（大分）
主な大会優秀選手：小川諒也（流経大柏／FC東京）、菊池流帆（青森山田／神戸）、渡辺剛（山梨学院／FC東京）、旗手怜央（静岡学園／川崎）、名古新太郎（静岡学園／鹿島）、増山朝陽（東福岡／福岡）、高澤優也（流経大柏／大分）、岩崎悠人（京都橘／湘南）、末吉塁（初芝橋本／山形）、中野克哉

　この付近から「東京五輪世代」の名前が出てくる。

　森島は1年生の頃から四中工の主力メンバーとして活躍していた。渡辺はジュニアユースまではFC東京の下部組織にいたものの、ユースに上がれず高体連を選択した。それでも山梨学院高でエアバトルの強さに磨きをかけた渡辺は、大学経由でFC東京に“復帰”。今年1月4日のルヴァン杯決勝でフィジカルモンスターのオルンガを無得点に抑えたのは記憶に新しい。その後、FC東京とそっくりな青赤ユニフォームの母校が選手権決勝の舞台に立つのだから、感慨もひとしおだろう。

　なお第93回決勝で星稜に敗戦した前橋育英には、4人のJ1所属選手（2021シーズン）がいる。

前橋育英時代の坂元(c)AFLO

　特に坂元は2020シーズン、巧みなドリブルでセレッソの攻撃に欠かせない主力となったものの、選手権では大会優秀選手に選ばれていなかった。サッカーファンならちょっとした驚きかもしれない。

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