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ユニフォームがカワイイけど、実はつらい売り子の仕事 それでも彼女たちが千葉ジェッツでビールを売る理由
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byCHIBA JETS FUNABASHI/PHOTO:KeisukeAoyagi
posted2021/01/08 11:00
千葉ジェッツふなばしのビール売り子は重たい樽を背負いながら、コロナ禍も笑顔で働き続けている
お客さんが作るあの空間を回っていくのが好き
野球よりもお客さんの人数は少ないけど、野球場よりもお客さんとの距離は近い。アットホームな雰囲気がある。
それがバスケの持っている魅力なのか、ジェッツのホームゲームの魅力なのかはわからない。
だけど、それが好きだから私は今日も笑顔でビールを売る。ビールを売るために笑顔になっているのか、ビールを売るから笑顔になれるのか、最近はどっちが答えかわからなくなっているけど、その両方なのだろうと思う。
一つだけ言えるのは誰かのシュートが決まって興奮したり、誰かのプレーに心を打たれたりしているお客さんが作るあの空間を回っていくのが好きだということ。
入場制限がかかる前のようにBリーグ最多のお客さんで会場が埋め尽くされて、色んな演出があって、みんなが楽しんでいる。船橋アリーナのあの雰囲気のなかで笑顔を振りまきたいから、そんな日がまた戻ってくると信じているから、私はこの状況でもビールを届けているのだ。