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【高校ラグビー】「“聖地”花園の最寄り駅やけど…」近鉄奈良線の“ナゾのラグビー駅”「東花園駅」には何がある?
text by
鼠入昌史Masashi Soiri
photograph byMasashi Soiri
posted2021/01/03 11:04
近鉄奈良線のナゾのラグビー駅「東花園駅」には何がある?
東花園駅前後の近鉄奈良線は高架を走っている。終着駅らしく、東花園駅は高架上に2面4線という立派なホーム。ホームから階段を降りて改札口を出ることになる。その階段をさっそく降りていくと、壁面にはラグビー選手の写真がドーンとでっかく貼られている。さらに改札のあるコンコースには花園ラグビー場を本拠地とする社会人ラグビーチーム「近鉄ライナーズ」のロゴマーク。もちろん階段の写真も近鉄ライナーズ。高校ラグビーとか去年のワールドカップのイメージが先立っていたが、「そもそもは近鉄ライナーズなんだよ」とアドバイスを受けたような気分になった。
「釣り人がいるぐらい……」のどかな駅前
ともあれ、階段からコンコースまで、東花園駅は改札口を出る前からラグビーまみれである。これは期待できそうだ、と気合を入れて改札を抜け、まずはラグビー場とは反対側、南側に出てみた。すると……川が流れていた。恩智川、というらしい。ちょうど駅前で流れる方向を90度変えていて、ずいぶん強引な流路である。その川沿いには延々と住宅地が続いている。線路沿いを見れば、遠くには生駒山地の山並みが見え、あとはやっぱり住宅地。ときおり駅を行き来する人が駅前の橋を渡っていたが、特ににぎやかというわけではなかった。恩智川のほとりに釣り人がいるくらいで、ラグビーとは無縁ののどかな駅前である。
JA「花園ラグビー支店」とは……
なるほど、東花園はラグビー場以外はのどかな街なのか……。
そう思ってラグビー場のある北側に移った。するとさすがににぎやかであった。大きくてきれいなロータリーがあって、その周りにはいくつもの商業施設が建ち並ぶ。バスやタクシーもひっきりなしに出入りを繰り返す。