スポーツ百珍BACK NUMBER

「2020年のバロンドールあったら、誰に投票しました?」 日本人唯一の投票権を持つ重鎮記者に聞いてみた 

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2020/12/31 17:02

「2020年のバロンドールあったら、誰に投票しました?」 日本人唯一の投票権を持つ重鎮記者に聞いてみた<Number Web> photograph by Getty Images

2019年のバロンドール受賞は通算6度目のメッシだった。もし2020年にあったとしたら……

田村:間違いなくレバンドフスキだよね。CL、ブンデスリーガ、国内カップ戦も優勝して、得点数も突出している。2020-21シーズンもコンスタントに得点していて、バイエルン自体も調子が良い。むしろ2位以下が大混戦で、誰を選んでいいんだろうと悩む年だったかもしれない。

――レバンドフスキに関して言えば、あれだけのプロトタイプのセンターフォワードが生まれるようになったか……と思います。

田村:その通り。全般的にとてもバランスが取れている。フィニッシュだけでなく攻撃の組み立てに参加できる技術、判断力も優れている。そしてトランジションの激しいバイエルンで、ファーストディフェンダーにもなれる。あとは……あの独特のPKも彼発祥だしね。

――普通センターフォワードというと「守備をしない」、「相手を背負うor裏抜けが苦手」など、1つか2つくらい欠落しているものですが……。

田村:逆に1つの要素が突出していたりね。ただ彼の場合は縦に速いバイエルンのスタイルにもフィットしていると思う。ただ、ここまでは「EUROなどがなかった2020年のサッカー界」という観点で考えていたけど、もしEUROが開催されていたらどうなっていただろう? という思いはある。

――それはどういうことですか?

後編に続く。関連記事からご覧になれます)

関連記事

BACK 1 2 3 4
#ロベルト・レバンドフスキ
#リオネル・メッシ
#ビルヒル・ファンダイク

海外サッカーの前後の記事

ページトップ