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FIFAのベストイレブンに選出! “いま一番トップに近い”熊谷紗希が語る「東京五輪で戦うことの価値」

posted2020/12/30 06:00

 
FIFAのベストイレブンに選出! “いま一番トップに近い”熊谷紗希が語る「東京五輪で戦うことの価値」<Number Web> photograph by 熊谷選手提供

UEFAの選ぶCLベストメンバー、決勝での得点はCLベストゴールの2位などに選ばれている熊谷紗希選手

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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熊谷選手提供

 仮にまだロナウドやメッシが現状の世界トッププレーヤーなのだとするならば、日本人のトップは誰なのだろうか。ここ数年、男子選手はなかなか強豪でプレーする機会が少なくタイトルからも遠いことなどを考えていくと、実は熊谷紗希(オリンピック・リヨン)がもっともトップに近い存在なのではないだろうか。

FIFA女子MVP「THE BEST」の候補に

 熊谷は17日に発表されたFIFA女子MVP「THE BEST」の候補11人に2年ぶりに選出された。惜しくもラスト3人には入らなかったが、それでも世界のベストイレブンである。プレーそのものもこの数年で着実に成長しており、守備の選手ながら得点に絡むチャンスが増えている。

 最近では9日の女子CLラウンド32第1戦でユベントス相手に試合終了間際の決勝点を決め、さらに遡れば8月のCL決勝ヴォルフスブルク戦でも決勝点を左足で叩き込み、5連覇に貢献した。こうした結果が評価され、UEFAの選ぶCLベストメンバー、決勝での得点はCLベストゴールの2位に選ばれている。

「まあ5連覇はみんなができることじゃないですし、簡単じゃないですよね。どのチームもリヨンを倒そうとくるので。でも、昨季がこれまでで一番簡単じゃなかった」

 男子の選手がCL決勝で決勝弾を決めていたら、お祭り騒ぎだったに違いない。それでも、熊谷は自身の偉業をまるで他人事のようにこう振り返った。

 熊谷が2013年から所属するオリンピック・リヨンはCL5連覇だけでなく、フランスリーグ14連覇中の圧倒的王者だ。あらゆるチームにとって憧れであり、目標であり、そして標的でもある。追われる立場の難しさは追う側にはわからないものだが、2020年はさらに特別な難しさも加わった。

「個人的には自分のシュートが決まっての喜びもあるし、今年はコロナもあったので、そういう意味での達成感はありました。だけど、決勝の1試合が例年と違うものだったかと聞かれると……特にそんなことはないっていう感じですかね。

 いつでも、その年その年だけのストーリーがあるんです。昨季は長すぎるシーズンで、コロナがあったなか、5連覇したことにホッとした、という感じかな」

【次ページ】東京五輪はどうなるのか? コロナで狂ったスケジュール

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