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“現実版キャプテン翼クラブ”南葛SC、ロベルト本郷の教えで“J6”昇格 高橋陽一先生「マンガ以上にドキドキ」
text by
いしかわごうGo Ishikawa
photograph byKenzaburo Matsuoka
posted2020/12/06 06:00
昇格が決まり大喜びする南葛SCと高橋陽一先生
「サッカーをできる状況を作ってくれたクラブに感謝です。グラウンドで練習できる間でも、コンディションを維持するのではなく、上げる取り組みをしてくれました。この1年、ボールを使う以外の部分でいろんな方々が尽力してくれました」
もちろん、南葛というチームである以上、指揮官はボールを扱う技術の指導にもこだわってきた。ある試合の勝利後には、「南葛でサッカーをやる以上、もっとボールとトモダチにならないといけない」と語っていたほどだ。
「もっともっとうまくなっていけます」
では今日の試合はどうだっただろうか。ボールとトモダチになれていただろうか。
「一気には難しいですが、今日は積み上げてきたものがピッチの中で出せてきました。ボールとトモダチになれてきたと思いますね(笑)。でも、キリがないですから。やればやるほど技術は向上していく。もっともっとうまくなっていけます」
この翌日に行われたアヴェントゥーラ川口との決勝では、在籍11年目の瀧口大輔が決勝点を挙げた。関東社会人サッカー大会を優勝で飾り、南葛SCの2020年は幕を閉じた。
来季の舞台は関東リーグ(2部)。J1から数えて“J6”に相当するカテゴリーとなる。
「葛飾よりJリーグへ」
漫画『キャプテン翼』とは違う形で歩んでいく南葛SCの物語は、まだまだ始まったばかりだ。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。