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菅野智之、有原航平はどうなる? メジャー球団は“出し渋り”ではなく“出せない”っぽいが…
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byNanae Suzuki
posted2020/12/04 11:01
メジャー挑戦を熟考している菅野。今オフの特殊性も考慮に入れ、メジャーか日本かの選択を下そうとしている
まずは特Aクラスの選手の動向が決まらないと……
日本人選手の場合、田中将大(ヤンキースFA)は3年がメド。ポスティング制度でメジャー移籍を目指す有原航平や、可能性を探っている菅野智之にしても、かつての松坂大輔やダルビッシュ有(ともに6年)、田中(7年)のような長期契約は難しいとみられており、どんな着地点を見出すか、当該球団と代理人の駆け引き次第と言える。
いずれにしても、トレバー・バウワー投手(レッズFA)、ジョージ・スプリンガー外野手(アストロズFA)ら特Aクラスの選手の動向が決まらない限り、市場の相場は定まりそうにない。
ここ数年来、交渉が暗礁に乗り上げた末、越年するどころか、キャンプインしても契約がまとまらない選手が続出したことを選手会が問題視し、声明文を出した前例もある。
ただ、今回は、有力球団でさえ、資金を出し渋るのではなく、出せない状態に近い。
異例のシーズン後の今オフは、さらに市場全体が冷え込む可能性も高いだけに、開幕直前まで予断を許さないストーブリーグとなりそうだ。