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菅野智之、有原航平はどうなる? メジャー球団は“出し渋り”ではなく“出せない”っぽいが…
 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2020/12/04 11:01

菅野智之、有原航平はどうなる? メジャー球団は“出し渋り”ではなく“出せない”っぽいが…<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

メジャー挑戦を熟考している菅野。今オフの特殊性も考慮に入れ、メジャーか日本かの選択を下そうとしている

短期契約であれば、合意はさほど難しくない?

 しかも、コロナ感染の第三波に見舞われている米国では、現時点で来季の公式戦が有観客で行われるか否かだけでなく、無事に162試合実施できる保証もない。

 来季以降の経営状態が不透明なまま、大型契約に踏み切ることはリスクが高く、大物のFA選手の獲得に二の足を踏むのも当然なのかもしれない。

 その一方で、短期契約であれば、合意にいたることは、さほど難しくないという実情も浮かび上がってきた。

 今季、ナ・リーグ東地区を制したブレーブスは、通算93勝(89敗)のベテラン右腕チャーリー・モートン(レイズFA)と1年・1500万ドル(約15億7500万円)で契約した。

 37歳の年齢もあり、一部では現役引退のウワサもあったが、ポストシーズン通算7勝3敗の勝負強さを持つこともあり、世界一を狙うブレーブスは早々と1年限定で好条件を提示した。

固定年俸は抑え気味、出来高は細分化して手厚く

 野手では、ロイヤルズが29歳の中堅外野手、マイケル・テイラー(ナショナルズFA)と1年・175万ドル(約1億8375万円)にインセンティブとして100万ドル(約1億500万円)を付ける条件で契約した。

 内訳としては、200打席、300打席をクリアすると、それぞれ25万ドル(約2625万円)、さらに350打席以降、50打席ごとに10万ドル(約1050万円)が加算される条項が加わった。

 選手個々の年齢や能力評価次第で金額が変わるのは当然だが、モートン、テイラーの2人の例からも、今オフは1~2年の短期契約、または固定年俸を抑え気味にするかわりに出来高を細分化して手厚くするという、リスクを抑えた2つの契約形態が主流になる可能性は高い。

【次ページ】 まずは特Aクラスの選手の動向が決まらないと……

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