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ホークスは契約更改にて最強。
柳田&森の“次”は甲斐野に尾形。

posted2020/01/05 11:40

 
ホークスは契約更改にて最強。柳田&森の“次”は甲斐野に尾形。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

7年という巨大契約を結び、生涯ソフトバンクを宣言した柳田悠岐。それを決意させるだけの環境がこのチームにはある。

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph by

Nanae Suzuki

 金銭感覚が狂いそうになるけど、自分の財布の中を見て空しくなって我に返る。プロ野球のオフ取材あるあるだ。

 やった分だけ給料が上がる。夢のある世界だと言われるが、今オフもホークスはやはり破格だった。プロ野球ファンはそれぞれが“監督”とよく聞くが、ならば番記者は“査定担当者”だ。

 待ち時間のあいだにペラペラ喋ってはアレコレ値踏みをする。品がなく恐縮なのだが、そこそこ長く現場で取材をしていればある程度は当たるのだ。

 しかし、柳田悠岐と森唯斗の超大型契約には驚いた。

 柳田は2020年が3年契約の最終年だったが、新しく契約を結び直した。7年契約で1年目は現状維持の年俸5億7千万円プラス出来高。以降は変動制で、4年目が終了したところで残り3年の契約内容が決まるというものだった。

柳田に起こった気持ちの変化。

 柳田は「順調に行けば2020年に海外FA権を取得できたので、(元々の)3年契約でした」とメジャー志向だったことを明言したうえで、気持ちの変化も口にした。

「子どもの頃からプロ野球でやるっていうのが夢だった。その中で今、やらせてもらっている。小さい時を考えると幸せな舞台で野球をやれているわけですから」

 もし2019年シーズンの大きな怪我がなければ「こういう形ではなかったと思う。3年契約が終わってから考えようとも思った」とも話していたが、「僕は流れとか運命とか信じるタイプなんで、これが僕の人生なんです」と笑い飛ばした。

 そして、守護神の森だ。

 こちらは来季中に国内FA権を取得する見込みから、1億8千万円アップの年俸4億6千万円プラス出来高での4年契約でサインをした。これはホークス球団の日本人投手では過去最高額となる。

【次ページ】 「先発>リリーフ」に一石を投じた。

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