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ナダル&ジョコ撃破! メドベージェフvsティームの激闘2時間42分は今度こそ“世代交代”の一歩か
text by
長谷部良太Ryota Hasebe
photograph byGetty Images
posted2020/11/25 11:00
ATPファイナルズを制したメドベージェフ。ティームとの激闘は2021年へとつながるはずだ
まずはメドベージェフから。
「僕らはラファ(ナダル)とノバク(ジョコビッチ)に勝つことができた。それは素晴らしい成果だと思う。もうそれほど若いわけではないけど、僕たちがラファやノバクの次の世代ということは間違いない。ロジャー(フェデラー)に勝ったことはないけど、チャンスがあればと思っている」
続いてティーム。
「ラファとノール(ジョコビッチ)は健在だし、来年はロジャーも戻ってくるだろう。ダニール(メドベージェフ)、サーシャ(ズベレフ)、ステファノス(チチパス)がいて、今年はルブレフも出てきた。来年はこの6、7人でトップの位置を争うことになると思う」
自らの名前は含めなかったが、それは言わずもがな、だろう。
「まだ何年かは『ビッグ3』がタイトルを」
「まだ何年かは『ビッグ3』がタイトルを争うことになると思う。3年、4年、5年後か分からないけど、彼らが引退した後は僕らがビッグタイトルの優勝候補になるだろうし、テニス界にとってまたエキサイティングな時代が来ると思う」
栄枯盛衰。アンディ・マリーを含め、近年の男子テニス界を盛り上げたスターたちにもいつかは終わりが来る。
彼らの計り知れない功績に最大限の敬意を示す次世代の役者たちは、既に十分な実力と覚悟が備わっている。異例の年を締めくくるツアー最終戦は、2021年の訪れが楽しみになるような1週間で幕を閉じた。