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原監督「39秒」対工藤監督「7分29秒」の差 巨人番記者は「あんな投手、セ・リーグにはいない…」 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byHideki Sugiyama

posted2020/11/23 17:03

原監督「39秒」対工藤監督「7分29秒」の差 巨人番記者は「あんな投手、セ・リーグにはいない…」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

7回1死満塁でダメ押しの満塁本塁打を放ったデスパイネ

じつは13点は今季最多

 実は13得点は今年のホークスにおいて最多なのだ。レギュラーシーズンの120試合やクライマックスシリーズはもちろん、春先のオープン戦や6月開幕前の練習試合を加えても13点は今季最多なのだ。

 たしかにシリーズ前からホークス圧倒的優位の声はあった。

 だがしかし、プロ野球である。この得点差がそのまま実力差と論じるのは少し乱暴な気もする。

 ホークスが上手く仕向けている。ある意味、思惑通りかそれ以上の日本シリーズの入り方が出来たことが、第2戦のワンサイドゲームにつながった。

「第1戦はまず探り合いか」工藤監督の答えは……

 シリーズ開幕2日前、工藤監督は記者陣から「第1戦はまず探り合いか」と問われると、ほぼ間髪入れず次のように返答した。

「探り合いにはならないと思いますよ。どっちが先にとるか。探っている間に日本シリーズは終わってしまう。先手必勝です。第1戦をとった方が圧倒的に有利になる」

 短期決戦において1つでも先を行ったチームの方が有利なのは当然だし、やはり昨年の日本シリーズが同じ顔合わせで、しかもホークスが4勝0敗と圧倒したことが今年の戦いにもつながっている。

 第1戦をホークスが勝ったことで、多くの方が「やはり」と感じたはずだ。それはシリーズを戦う両チームも同じである。仮に逆の結果だったならば、「今年の巨人は違う」となったはずだ。

【次ページ】 巨人番記者「あんな投手、セ・リーグにはいない」

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