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強すぎフロンターレの数字をリバプール&マンC、全盛バルサと比べても違和感がない衝撃 

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斎藤純

斎藤純Jun Saito

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posted2020/10/21 11:02

強すぎフロンターレの数字をリバプール&マンC、全盛バルサと比べても違和感がない衝撃<Number Web> photograph by Getty Images

とにかく強いフロンターレ。2年ぶり3度目のJ1制覇はすでに目前だ

「負けも分けもしない」恐ろしさ

J1における最多勝ち点)

 18チームの現行方式になった2005年以降のJ1における1シーズンの最多勝ち点は、2015年に広島が、また翌年に浦和レッズが記録した「74」となっている。一方でガンバ大阪が勝ち点60で頂点に立った2005年を筆頭に、優勝ラインが勝ち点60台中盤に落ち着いたシーズンも少なくない。

 フロンターレがここまで獲得してきた勝ち点「65」は、やっぱり明らかに異常なペースといえる。

 昨年のフロンターレは負け数がリーグ最少の6だったにも関わらず、リーグ最多となる12度の引き分けを経験し、時に勝ち点2を取りこぼしていた。前半戦に記録した15試合連続無敗も、5つの引き分けが含まれている。

 開幕から19試合無敗を続けた2015年のレッズだって、そのうち6試合はドローに終わっていた。それでも十分すぎる数字だった。

 今季のフロンターレがちょっと異常なのだ。いや、圧倒的におかしい。

 「負けない」ではなく、「負けも分けもしない」。そんな常勝軍団が、2020年のJ1を席巻している。

得失点差「48」がエグすぎる

得点、失点、得失点差)

 続いて得点、失点に目を向けてみる。ここでも数字はフロンターレの異常ぶりを雄弁に物語る。

<総得点>
68 川崎フロンターレ(24試合消化)
52 横浜F・マリノス(26試合消化)
45 柏レイソル(23試合消化)

<総失点>
19 川崎フロンターレ(24試合消化)
23 名古屋グランパス(23試合消化)
25 セレッソ大阪(24試合消化)
25 ガンバ大阪(23試合消化)

<得失点差>
48 川崎フロンターレ(24試合消化)
12 名古屋グランパス(23試合消化)
11 セレッソ大阪(24試合消化)

 ご覧の通り、得点の多さが群を抜いており、加えて失点数もリーグトップの少なさを誇る。それが意味するのはすなわち、圧倒的な得失点差だ。得点数が最少の湘南ベルマーレとは50得点差、得失点差が最も低い数値となっているベガルタ仙台とは73の開きがある。

 総得点で後続のF・マリノスや柏レイソルの得点が例年のペースに比較して少ないわけではなく、むしろ今季はリーグ全体として多い。その中でも川崎は突出している。昨季のチーム総得点「57」に19試合を終えた段階で並び、抜群の攻撃力を誇ったF・マリノスの「68」にも早くも並んでいる。

【次ページ】 1試合平均得点を98年磐田と比べても

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