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<私が裁いた名勝負>逆襲を予感させた、失点後のキャプテンの声。 

text by

松本宣昭

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto

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posted2020/10/19 07:00

<私が裁いた名勝負>逆襲を予感させた、失点後のキャプテンの声。<Number Web>

岡田正義さん

語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。

1999年 天皇杯決勝
横浜フリューゲルス 2対1 清水エスパルス
1月1日/国立競技場

クラブ消滅が決定している横浜Fに対し、天皇杯初優勝を目指す清水は序盤から好機を作り、13分に澤登のヘッドで先制。だが、その後のピンチを凌いだ横浜Fは、44分に山口の浮き球パスから久保山が決めて盛り返す。後半は主導権を握り、73分に吉田が冷静に逆転弾を決めた。

   ◇

“横浜フリューゲルス消滅”

 この報道を目にしたのは、1998年12月上旬。ちょうど、天皇杯決勝の主審を務めることが決まった頃です。ショックでしたね。そんな中、フリューゲルスは天皇杯で快進撃を続けた。ひょっとすると、クラブ最後の試合を自分が担当するのではないか……と思っていたら、本当に決勝進出。不思議な縁を感じました。

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