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挫折からドラフト指名なるか 2019年高校BIG4の次、171cmトルネード、上甲監督最後の教え子… 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2020/10/12 11:00

挫折からドラフト指名なるか 2019年高校BIG4の次、171cmトルネード、上甲監督最後の教え子…<Number Web> photograph by Kou Hiroo

関西独立リーグ兵庫に所属する落合秀市。その剛球をNPBの舞台で見られるだろうか

名将・上甲監督の最後の教え子も

 9月21日に行われた巨人の入団テストで攻守で注目されたのが捕手の小山一樹だ。

 2年目の21歳。兵庫県出身だが愛媛県の済美高校に進んだ。名将・上甲正典監督の最後の教え子にあたる。

「中学時代は捕手だったのですが、肩に自信があったので高校では投手をやりたかったんです。でも上甲監督からキャッチャーミットをいただいて捕手を続けることにしました。上甲監督は僕らにわからないように薬を飲んだり、病院に行ったりしておられましたが、僕が入学した年の9月に亡くなられました。本当にショックでした。

 1年のときの3年には、楽天に進んだ安樂智大さんがいらっしゃいました。一緒に試合に出たことはありませんが、ブルペンで受けたことがあります。中学を出たばかりの僕から見れば、すごい球を投げておられました。いい経験になりました」

肩を負傷して大学を中退後……

 卒業後は上武大に進むが、中退した。

「肩を怪我してしまって。ポジションも捕手から一塁に回ったのですが、僕としてはキャッチャーがやりたかったんです。リハビリが長期間になりそうでしたし、治療をするために退学して地元の兵庫県に戻ってきました。実家でしっかり治して、プロを目指そうと思っていました」

 そして昨年、兵庫に入団する。

「去年は何もわからなかったので慣れるだけで終わったように思いますが、今年は力が出せていると思います。高校時代は金属バットで、大学からは木製バットになりました。そのことに戸惑いもあったのですが、独立リーグに入ったころから木製バットにも慣れてきたので、打てるようになりました。肩は完全に治りました。打撃も守備もインサイドワークも売りですが、ボディストップができるのも売りだと思います」

【次ページ】 NPBファーム交流戦でも注目された

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