挫折からドラフト指名なるか　2019年高校BIG4の次、171cmトルネード、上甲監督最後の教え子…

　読者各位は「さわかみ関西独立リーグ」をご存じだろうか？　四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグに続く「第3の独立リーグ」だが、何度も離合集散があり、知名度は低い。

　しかし、それでもNPBにはここ5年で3人がドラフト指名されている。いずれも兵庫ブルーサンダーズ（以下兵庫）からだ。その兵庫には今季も「好素材」とされる選手がいる。彼ら3人の横顔に迫った。また兵庫の橋本大祐監督（元阪神）にも評価を聞いた。

落合秀市「独立Lなら1年でプロに」

　1年目の落合秀市は、和歌山県立和歌山東高校出身。昨年、「高校ビッグ4」と呼ばれた佐々木朗希（大船渡→ロッテ）、奥川恭伸（星稜→ヤクルト）、西純矢（創志学園→阪神）、及川雅貴（横浜→阪神）に次ぐ好素材と言われた。

　184cm90kgの恵まれた体、最速149km/hの伸びのある速球は、スカウトの耳目を集めた。
しかしプロ志望届を出したものの、ドラフト指名されず。その直後に記者団に「野球はもういいです」と話したことがメディアで大きく伝えられた。そのことを改めて聞くと、

「それは新聞に書いてあったとおりです。それだけです」

　と短い言葉が返ってきた。この報道は本人もかなり応えているようだ。だったら、なぜ、独立リーグに入団したのか？

「独立リーグなら、1年でプロに行くことが可能だと思ったからです。だから頑張りたいと思っています」

　彼の本心は、やはり「プロ志望」だったのだ。

「育成でも何でもいいから、プロに行きたい」

　落合はそう繰り返し言った。

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