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戦略家・錦織圭、戻らぬ感覚と新たな引き出し 13カ月ぶり四大大会を復調の契機に 

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秋山英宏

秋山英宏Hidehiro Akiyama

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posted2020/09/26 17:00

戦略家・錦織圭、戻らぬ感覚と新たな引き出し 13カ月ぶり四大大会を復調の契機に<Number Web> photograph by Getty Images

全仏オープンの前哨戦では1勝のみに終わった錦織圭。果たして全仏ではどのようなプレーを見せてくれるか

ぜひ復調のきっかけをつかむ大会に

 繰り返すが、今季分はデータ数が少なく(全試合を網羅していない)、しかもその中に左利き選手との対戦を含んでおり、数字の推移がそのままプレーの変化とは言えない。ただ、コースを打ち分けるという傾向を読み取るのは間違いではないだろう。

 サーブ&ボレーを得意としていた新コーチの後押しで、ファーストサーブ、セカンドサーブとも、仕掛ける機会は今後増えると予想される。ネットプレーも同様だ。こうして引き出しが増えれば、戦略家錦織としては、それだけでプラスになる。

 全仏オープンはコロナ禍で日程が大きく変わり、例年より4カ月遅れの開幕となった。錦織にとっては13カ月ぶりの四大大会だ。確かに100%にはほど遠い仕上がりだが、18年のモンテカルロやウインブルドンの例もある。

 復調のきっかけをつかむ大会、願わくは、錦織がその非凡さを知らしめる大会になればと思う。

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