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天然氷と銀座3丁目。マリノスや水戸などで16年間プレー、“マムシ”小椋祥平はいま何を?  

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byToshiya Kondo

posted2020/09/06 11:30

天然氷と銀座3丁目。マリノスや水戸などで16年間プレー、“マムシ”小椋祥平はいま何を? <Number Web> photograph by Toshiya Kondo

“マムシ”、“水戸のガットゥーゾ”などの異名を持つ「略奪系ボランチ」だった小椋氏。コロナ禍の不況にも食らいついて新たなキャリアを構築中だ。

日産スタジアムではかき氷屋に行列が。

 水戸ホーリーホックの新人時代、月給は15万円からスタートした。「3年続けられたらいい」と割り切って毎日の練習からマムシぶりを発揮していったことで道は開けた。100%でぶつかっていけば、何とかなる。それが16年のプロキャリアが授けてくれたものだ。

 貯金を自分の夢に注ぎ込み、家族も応援してくれている。ピッチはサロンに変わったものの、体を張った勝負であることに変わりはない。

 天然氷も仕事として動き始めている。

 知人の店に仲介してもらい、8月23日の横浜F・マリノス―サンフレッチェ広島戦では日産スタジアムでかき氷販売を実現させている。7年間プレーした「オグ」が店を手伝っているとあって、サポーターの行列ができた。

サロンの名前を「Re:room」と名づけた。

 セカンドキャリアの夢は?

 そう問うと、小椋は柔らかい笑みを浮かべて言った。

「もちろん自分がやりたいことをやっていくというのはあるんですけど、Jリーガーが現役を辞める際に、選択肢の1つになればいいと思っているんです。自分で考えて事業を立ち上げる人もいるんだなって。今は指導者とか、サッカー関連の仕事とか選択肢が多くないとは感じているので。

 自分のことで言えば立ち上げるトータルリカバリーサロンをいずれ甲府にもつくりたいというのはありますね。ヴァンフォーレに酸素カプセルが入ってないんです。僕が店で持っていればチームメイトのためにもなるじゃないですか」

 小椋はサロンの名前を「Re:room」と名づけた。Recovery、Relax、Refreshなど、求めたい効果のすべてに「Re」がついているからだという。この「Re」には、「新たに」という意味もある。

 小椋祥平のRe:Life。

 夢を与えてきたJリーガーとして、引退後も夢を追いかける。新たなキャリアの構築を提示していくためにも。

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