ELでの気づきが久保を高めるはず。

　ELの経験も大きいでしょう。先日集中開催された19-20シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝で、バルセロナがバイエルンに2対8の大敗を喫しました。ラ・リーガでは絶対的と言っていい強さを誇るチームが、国内では有り得ない負け方をすることもある。スペインとは価値観の違うリーグがあり、色々なタイプのチームが入り混じるCLだからこその衝撃でしょう。ELにも同じことが言えると思います。

　新シーズンのELには、アーセナル、レスター、ナポリ、ローマ、レバークーゼン、ホッフェンハイム、リール、CSKAモスクワ、フェイエノールトといったチームの出場がすでに決まっています。ラ・リーガとはタイプの異なるチームと対戦することで、その時々に自分ができること、自分に足りないことが見えてくる。ヨーロッパを舞台にした戦いでの新たな気づきが、彼のレベルをさらに押し上げていくと思うのです。

　今シーズンのビジャレアルは監督が代わり、チームの柱だったカソルラがいなくなった。すでに完成されたチームではなく、新たな構築に取り組んでいくチームです。トップ3を脅かすという野心も抱いていることでしょう。新たなフェーズを迎えたチームで、久保には自らの良さを存分に発揮してほしいと思います。