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ビジャレアル・久保建英の新任務。
精鋭揃いの新チームで目指すのは。
posted2020/08/18 11:50
text by
中西哲生+戸塚啓Tetsuo Nakanishi + Kei Totsuka
photograph by
Pablo Morano/MB Media/Getty Images
日本はもちろんスペインでも注目を集めた新天地は、ラ・リーガのビジャレアルに決定した。2020-21シーズンの「TAKE」こと久保建英は、昨シーズン5位の“エル・サブマリーノ・アマリーリョ”の一員となったのだ。ユニフォームカラーの黄色から、ビジャレアルは“イエローサブマリン”の愛称を持つ。
2シーズンぶりにヨーロッパリーグ(EL)の舞台に立つチームは、新監督にウナイ・エメリを迎えている。スペインの下部リーグから実績を積み上げてきた彼は、13-14シーズンからセビージャをEL3連覇へ導き、'16年からパリ・サンジェルマンを2シーズン率いた。直近では'18年から'19年11月末までアーセナルを指揮したが、ロンドンの強豪にはタイトルをもたらすことができていない。
去ったカソルラと強力な新戦力。
母国に戻ってきた48歳の指揮官のもとには、バレンシアからフランシス・コクランとダニエル・パレホもやってきた。29歳のフランス人MFとスペイン代表歴を持つ31歳のセントラルMF、それに19歳の日本人MFが加わったことで、アルサッド(カタール)へ去ったサンティ・カソルラの幻影に悩まされることはないだろう。
所属元のレアル・マドリーから引き続き期限付き移籍することになった久保の新シーズンを、中西哲生氏に展望してもらおう。名古屋グランパスと川崎フロンターレでプレーした氏は、バルセロナの下部組織に在籍当時から久保を知り、その成長プロセスを定期的にかつ間近で見つめてきた。新シーズン前の短いオフにも、一時帰国した久保に技術的なトレーニングを行なっている。