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香川真司のサラゴサはどうなる?
リーガっぽい昇格POのドタバタ劇。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2020/08/09 19:00
得点源だったコロンビア人FWルイス・スアレスが退団するなど、香川真司とサラゴサにとってドタバタの昇格プレーオフは決して順風ではない。
得点源を失ったサラゴサの“3要求”。
それだけでも十分問題だが、サラゴサはプレーオフの8月開催自体を承諾せず、リーガと協会とスポーツ高等評議会に対して2019-20シーズンの終了と次のいずれかを採択するよう求めている。
8月5日がレンタル移籍期限だった大エース、ルイス・スアレスをワトフォードに戻さざるを得なくなり、シーズン中と同じ戦力でプレーオフに臨めなくなったため「公平性を欠く」というのがその理由だ。
(1)レギュラーシーズンの1位から6位までを昇格させ、2020-21シーズンの1部は計23クラブで戦うことにする。
(2)2部のシーズンの流れは変えずプレーオフを開催するが 、全試合の結果をあらかじめ0-0とし、規定に従ってレギュラーシーズン最上位のサラゴサを昇格させる。
(3)レギュラーシーズン3位のサラゴサを昇格させる。
どれも無茶な話に聞こえるが、先月末からアルメリアに感染者が出ていることを考えると、ドラスティックな決断は今、下されるべきかもしれない。
先のクリスティアン・リベラの心配が現実となる前に。