リーガ・エスパニョーラ最前線BACK NUMBER
香川真司のサラゴサはどうなる?
リーガっぽい昇格POのドタバタ劇。
posted2020/08/09 19:00
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph by
Getty Images
スペインは8月4日に移籍市場が開き、どのクラブも来季に向けたチーム作りを始めたけれど、2020-21シーズンを1部で戦う20クラブはいまだ決まっていない。
2部の2019-20シーズンが決着していないからだ。
ラ・リーガ2の最終節は7月20日に、昇格プレーオフは8月2日に終わるはずだった。ところが、プレーオフ行きの可能性を残す8位・フエンラブラダと20位・デポルティーボの最終戦が延期となってしまった。
未消化の2部最終戦とプレーオフ延期。
顛末は次のとおりだ。
・試合開始の48時間前に当たる7月18日、リーガの規定に従ってフエンラブラダが選手とスタッフ全員にPCR検査を行ったところ、選手1人の陽性が発覚した。
・翌日の検査で、さらにスタッフ3人の陽性が確認された。
・フエンラブラダは試合当日の朝も検査を行い、デポルティーボの本拠ラ・コルーニャに着いた後に結果を受け取った。選手6人が陽性だった。
・報告を受けたリーガは、スペインサッカー協会や国の機関であるスポーツ高等評議会と協議して、この1試合のみを延期して、他の試合は決行すると発表した。
・フエンラブラダの一行(33名)がラ・コルーニャのホテルに隔離されたことを受けて、リーガは7月23日に予定されていたプレーオフの延期をも決定した。
当然といえば当然の措置だが、とっとと昇格を決めて休暇を楽しみたかった3位サラゴサ、4位アルメリア、5位ジローナはたまったものではない。
ジローナのクリスティアン・リベラはツイッターで心境を吐露している。
「新しい試合日が決まっても出場チームにまた感染者が出たら延期の繰り返しか? この事態を引き起こしたと言えるチームと感染対策チームのくそったれ」