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香川真司のサラゴサはどうなる?
リーガっぽい昇格POのドタバタ劇。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2020/08/09 19:00
得点源だったコロンビア人FWルイス・スアレスが退団するなど、香川真司とサラゴサにとってドタバタの昇格プレーオフは決して順風ではない。
デポルvs.フエンラブラダの諍い。
スポーツ高等評議会は遠征することによって公衆の健康を危険にさらしたとの理由からフエンラブラダを非難し、サッカー協会は感染拡大を予防するためのガイドライン違反の有無を調べ始めた。
ここから先は、リーガらしいドタバタ劇だ。
7月26日、リーガはデポルティーボ対フエンラブラダ戦を「延期」から「中止」にすることを発案した。暫定6位エルチェを加えてプレーオフを開催するためである。
しかしフエンラブラダは、隔離中に感染者を28人 まで増やしたにもかかわらず、これに抵抗(デポルティーボに勝てば勝ち点でエルチェを上回るため、これも当然か)。
一方でデポルティーボは2部に「明白な混乱をひき起こした」としてフエンラブラダの2部B降格を要求する。
協会に指名された予審判事はフエンラブラダの対デポルティーボ戦の不戦敗(0-3)を提議したが、協会の競技委員会に却下される。
その競技委員会は、デポルティーボ対フエンラブラダ戦の8月5日開催を「8月3日」に決定するが、デポルティーボの選手たちはすでに休暇に入っておりリーガが定めた「試合48時間前のPCR検査」を受けられない。よって早速、8月7日まで再延期……。
エルチェは休暇返上でPO出場の準備。
また、競技委員会のリリースには次のような但し書きが付いていたため、試合の有効性自体も疑問視されている。
「現在フエンラブラダに対する予審が行われており、デポルティーボ戦の結果変更を含む罰が科されることもあり得る」
つまり、エルチェは休暇返上でプレーオフ出場に備えておかねばならないということだ。
競技委員会はホーム&アウェイ方式のプレーオフの日程も決めた。1回戦は8月13日と16日で、決勝戦は20日と23日だ。
予定どおりに進んだとしても、第3の昇格クラブが決まるのは新シーズン開幕のわずか20日前である。