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韓国2部で11戦11ゴールFW安柄俊。
憲剛さん、キタジさんの助言を胸に。
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph bySuwon FC
posted2020/07/24 09:00
先日、古巣ロアッソ熊本へ豪雨に伴う義援金を贈与した安。いまも日本への感謝の気持ちを忘れない。
電話越しに笑っていた憲剛さん。
日本での経験は単なる挫折ではなく、より成長するための糧になっていた。Kリーグ2という舞台でも得点を量産するのはそう簡単なことではなく、いずれKリーグの1部のチームも安の獲得に動くに違いない。
「今は1試合1試合を大事に戦い、リーグ優勝に貢献したい。今季をやりきって、そのときにある選択肢のなかで将来のことを考えたいです」
川崎の中村にももちろん彼の活躍のニュースは届いているだろう。安は中村からかかってきた電話の最中、励ましの言葉の代わりに、感謝の気持ちを素直にこう伝えたという。
「今まで僕に憲剛さんが言ってくれていたことが、今はすごくよく分かるようになりました。今のプレーに生かされています!」
その言葉を聞いた中村は、電話越しで照れくさそうに笑っていたそうだ。