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ロナウドか、それともズラタンか?
今季話題の長身FWハーランドの秘密。 

text by

オリビエ・ボサール

オリビエ・ボサールOlivier Bossard

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photograph byFranck Faugere/L'Equipe

posted2020/07/01 18:05

ロナウドか、それともズラタンか?今季話題の長身FWハーランドの秘密。<Number Web> photograph by Franck Faugere/L'Equipe

現在の目標は「ドルトムントでのCL優勝」と言い切るハーランド。契約は2022年まで続くとされている。

今のノルウェー代表には若い才能が溢れている。

――あなたやレアル・ソシエダで脚光を浴びているマルティン・ウーデゴールなど、今のノルウェー代表の新世代は、史上最高と言えるのではないですか?

「素晴らしい世代だと僕も思っている。ノルウェーには若い才能が溢れている。これから輝かしい時間を一緒に過ごしていけると確信している」

――ノルウェーではすでに大スターですか?

「わからない。誰か他の人に聞いた方がいい」

――本当は分かっているのではないですか?

「たぶんスターかもしれないけど、僕には分からないね」

――2016年5月12日は、あなたにとって意味のある日ではないですか?

「ああ、何となくは……」

――ブリンFKでプロデビューを果たした日です。当時まだ15歳でした。

「たしかに特別な日だった。はじめて大人たちと対戦した。あのときから僕はずいぶん大きくなった。自分よりも身体が大きく年齢も上、経験も豊富な相手と戦うのはとてもいい経験になる。本当に多くのことを学んで、その後のキャリアに大いに役に立った。大人と一緒にプレーすれば、より早く学ぶことができるから」

U-20W杯で1試合9得点という爆発を。

――それではU-20ワールドカップのホンジュラス戦(2019年5月30日、12対0でノルウェーの勝利)で9得点を決めたのはどうですか。これもまたひとつの記録ですが……。

「うーーん」

――あの日こそ満足したのではありませんか?

「10得点ならきりが良くて悪くなかったけど、9点だったから……。まあそれでもいい思い出ではある」

――ならばまだ若いあなたのキャリアの中で最高の思い出は何でしょうか?

「たくさんある。9得点もそうだし、CLのデビュー戦(2019年9月17日、レッドブル・ザルツブルク対ヘンク。6対2でザルツブルクが勝った試合でハットトリックを記録)もそうだ。ドルトムントでのデビュー戦もよかった。ほんとうにたくさんあって、どれかひとつは選べないよ」

――あなたにとって現在最高の選手は誰ですか?

「難しい質問ばかりするなあ……。ひとり選ぶとしたら……(考えながら)たくさんいるからなあ……。メッシは並外れているしクリスティアーノ・ロナウドも並外れている。この10年間は彼らの試合を見るのが楽しみだった。見るたびに凄さを実感できたからね」

――対戦したいと夢見る選手はいますか?

「特に誰もいない。まだメッシともロナウドとも対戦していないけど、この先どうなるのかわからないだろう」

【次ページ】 「どうして落ち着いているかは僕にもわからない」

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