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ネイマールのピークは過ぎたのか?
PSGをCL制覇に導かないと批判必至。 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2020/06/27 18:00

ネイマールのピークは過ぎたのか?PSGをCL制覇に導かないと批判必至。<Number Web> photograph by Getty Images

パリの地に戻ったネイマール。他国ビッグクラブが過密日程の中、PSGは国内カップ戦とCLに絞れるだけにチャンスなのだが……。

メッシ、ロナウド、ムバッペの存在。

 そして迎えた今季。移籍騒動の余波でコンディション調整が遅れ、開幕から1カ月余りプレーできなかった。10月にも左太ももを痛め、さらに約1カ月間の欠場。リーグ戦出場は27試合中15試合で、13得点だった。

 本人は頑なに否定するが、ネイマールがメッシの脇役であり続けることを嫌がって「世界一の選手になる」という野望を実現するためにバルセロナを裏門から出てPSGの門を叩いたことは、ブラジルでは子供でも知っている。

 しかし、7歳年上のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)、5歳年上のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)は一向に衰えを感じさせない。そして、7歳年下のチームメイト、フランス代表FWキリアン・ムバッペから猛烈な追い上げを受けている。

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 ムバッペは、フランスリーグで2018-19シーズンに33点をあげて得点王とMVPに輝き、今季も18得点で2季連続の得点王。ネイマールは今、PSGでもエースではない。

バルサとの契約問題で8億円支払い。

 ピッチ外の問題もある。

 2016年6月、バルセロナとの契約を5年延長した際に6440万ユーロ(約77億6000万円)のボーナスをオファーされると即金で2075万ユーロ(約25億円)を受領。以後、残りの4365万ユーロ(52億6000万円)を受け取ることになっていた。

 ただ翌年8月にネイマールはPSGへ電撃移籍した。にもかかわらずバルセロナに残りの4365万ユーロの支払いを求め、一方、バルセロナはネイマールに2075万ユーロの返還を要求して裁判になっていた。

 そして今年6月19日、バルセロナの地方裁判所はネイマールに679万ユーロ(約8億2000万円)の返還を命じた。ネイマールにとって手痛い敗北だが、控訴する可能性もある。

 28歳という年齢は、もう決して若くない。ブラジル国内では、「ネイマールのキャリアのピークはバルセロナ時代だった」というのが大方の意見だ。本人はこのような声を覆そうとすべく、3カ月間、懸命にトレーニングを積んだ。

【次ページ】 CL初制覇なら再評価されるはずだが。

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