スポーツ百珍BACK NUMBER
ジダン監督も称える久保建英の力。
同年代スター候補と今季数値比較。
posted2020/06/25 11:50
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
AP/AFLO
久保建英にとって、2度目のマドリー相手のアピール機会は少々苦いものになったのかもしれない。
現地時間24日に行なわれたラ・リーガ第31節レアル・マドリー戦にフル出場したものの、得点に絡めずチームも0-2で完敗した。
とはいえ2トップ気味のポジションを取った久保が対面したのは、セルヒオ・ラモスとバランである。世界最高峰のセンターバックを前にしても久保は臆した様子はなかったし、後半17分には得意のドリブルでクロース、セルヒオ・ラモス、メンディを次々とかわすのだから、タダでは終わらない。
「マルカ」紙によると、マドリーのジダン監督も「彼には大きな未来がある」と言及するのだから、クラブの期待値はやはり大きいのだろう。
たくましい不動のレギュラーに。
またリーガ再開の第28節バルセロナ戦では、メッシ相手にも果敢にボールを奪いに行き、相手守護神がテア・シュテゲンじゃなきゃ入ってただろう……と思わせる痛烈なシュートを放っていた。ここまで4試合連続でスタメンを張っており、マジョルカ内で不動のレギュラーとなったのは間違いない。
その一方でゴールに絡めないと、試合後に速報される各ニュースでは“活躍しきれず”というニュアンスで伝えられるが、考えてみればこれまでリーガ1部で日本人選手がシーズン通じてレギュラーを張っているのは、ほんの一握り。それを思えばやはり、6月4日に19歳を迎えたばかりだというのに、たくましさを感じる次第である。