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坂本勇人らだけではない。「6・19」
開幕への難関、“隠れ感染”対策は?
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byKYODO
posted2020/06/05 11:50
新型コロナウイルスに感染していたが、無症状のため気づいていなかった坂本。他にも同様のケースはあるはずだが、どう対策を施すか。
シーズンをスタートするための絶対条件とは?
もちろんPCR検査の検査体制の問題などもあり、日本では現実的にはそこまでの検査実施は難しいかもしれない。ただ、いずれにしても開幕前に何らかの形での事前検査は避けて通れない。
それだけは確かなものとなっている。
すでに練習試合がスタートしている現在では、遅きに失している感もなくはないが、それでも6月8日に行われる12球団代表者会議で何らかの決定がされて、開幕前にはしっかりと“隠れ感染”のあぶり出しを行う。それがシーズンをスタートするための絶対条件となるはずだ。
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4日にはヤクルトの村上宗隆内野手とアルバート・スアレス投手が発熱と喉の痛みなどを訴えて、医師の指示によりPCR検査を受けた。
深く、静かに広がっていくのが新型コロナウイルスの恐ろしさなのだ。まったく無症状のままに「微陽性」で終わった巨人の2選手の陽性発覚は、球界にとっては大きな警鐘となるものだった。
“隠れ感染”は必ずいる。それを正確に把握し、きちっと対策を講じることがベンチクラスターを防ぐ最大の手立てとなるはずだ。安心してプロ野球を始めるために、それが最低限の条件となるはずである。